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元リバプールのキャラガー氏が資本力に頼るプレミアを批判「ベストリーグではない」

text by 編集部 photo by Getty Images

元リバプールのキャラガーが資本力に頼るプレミアリーグを批判「金があるだけで質はない」
リバプール時代のキャラガー氏【写真:Getty Images】

 リバプールで通算508試合に出場したジェイミー・キャラガー氏が、英紙『デイリー・メール』の自身のコラム で、プレミアリーグの過度な資本獲得志向に対して苦言を呈している。

 プレミアリーグは2016年から2019年までの放映権を総額51億3600万ポンド(約9360億円)で売却し、ビジネス面では世界で最も成功しているフットボールリーグだ。しかし、37歳のイングランド人解説者は、母国リーグの試合内容は質という観点から見れば世界の中でベストではないと主張する。

「このままリーグが潤い続ければ、レアル・マドリーやバルセロナに匹敵するクラブが国内に現れるかもしれない。だが、英国系クラブは欧州の各大会で優勝候補としてあるべきにもかかわらず、他国同様の結果を残せていない」

 同氏は特に欧州リーグでの英国系クラブの成績に焦点を当てる。「この大会の存在意義についてはたびたび非難の声が挙がっているが、私はその国のリーグのレベルを示す指標になるものだと信じている。欧州リーグにおける過去15年間の英国系クラブの戦績は散々なものだ」と欧州の主要大会で力を発揮できない母国チームの質の低さを指摘した。

 しかし、キャラガー氏が最も危惧しているのは、潤沢な資金に頼る選手補強だという。「プレミアリーグは今や選手や代理人の儲けの場として利用されており、最近では(マンチェスター・)ユナイテッドを代表とする複数のクラブが、投資による選手獲得に目を向け、適切なスカウティングを行っていない。私はジエゴ・コスタやアレクシス・サンチェスのような本物のスター選手を獲るクラブは歓迎するが、無価値な流入は感心できない。一部の選手は実力以上の報酬を受け取り、英国の若手選手の育成を阻む存在になっているだけだ」と母国リーグの風潮を痛烈批判。

 高騰するチケット代に関しては「クラブはサポーターに補助金を与えるか、アウェイチケットを最高でも20ポンドに制限すべきだ。なぜ20人もの会長がいてひとりも妥当な料金に設定できないのか分からない。プレミアリーグは世界の中でも最高のリーグではあるがベストではないんだ」と名声と内容が伴っていない母国の現状を嘆いた。

【了】

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