シュールレの移籍以上のインパクトを持つ契約延長
このリストのトップ5の選手に、現在ブンデスリーガで1位、2位を占めるバイエルンと、ヴォルフスブルクの2クラブがほぼ関わっていることは興味深い。しかしここではロイスのインパクトを探ることが目的なので、それはさておく。
当然の事ながら、今回ロイスに移籍金は発生していない。移籍金が指標であるこのリストの中でロイスを比べることはできないので、移籍金を市場価値に置き変えてみることとする。
ドイツの移籍市場専門サイトのトランスファーマルクトによる、上記5名の市場価値は次のとおり。
・マリオ・ゴメス 1320万ユーロ(約1億7900万円)
・アンドレ・シュールレ 2640万ユーロ(約3億5800万円)
・エディン・ジェコ 2376万ユーロ(約3億2200万円)
・マリオ・ゲッツェ 4400万ユーロ(約59億6700万円)
・ハビ・マルティネス 2640万ユーロ
凋落の著しいゴメスはさておき、市場価値で見てみれば5名の中ではゲッツェが群を抜いている。そしてロイスの市場価値は、トランスファーマルクトによれば、4400万ユーロとなっている。ゲッツェと同じ価値だ。シュールレの市場価値を大幅に上回るものとなっている。
つまり、ロイスが新たにBVBと契約を交わしたということは、シュールレのチェルシーからヴォルフスブルクへの移籍が成立したことよりも、一回り大きいインパクトを持っているということである。ゲッツェがバイエルンへ移籍したようなものだ。クロップやヴァツケ氏が、喜ぶワケである。それはBVBにとって、今冬では最大の“補強”と言えるのかもしれない。
デュッセルドルフ・エクスプレス紙に、ヴァツケ氏は「BVBにとってスポーツの危機の真っ只中で、マルコは決断し、最大限チームと同一であることを示した。我々は彼を誇りに思うよ」と言葉を残している。
4400万ユーロは、決断の価値とも言えるだろう。
【了】
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