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日本代表 10年前

岐路に立つ日本サッカー。解決策は「後任人事」にあらず。正しい道の選択へ必要なこと

高い関心を引く日本代表監督人事。様々な名前が伝えられ、日本サッカー強化への期待が高まっているが、さらなる成長のためには育成年代の改革、帰化選手の起用は不可欠となる。

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

日本サッカーの根深い問題。代表監督だけでは不十分

岐路に立つ日本サッカー。解決策は「後任人事」にあらず。正しい道の選択へ必要なこと
元日本代表監督のハビエル・アギーレ氏【写真:Getty Images】

 ハビエル・アギーレが日本代表監督として率いた10試合の大部分は、彼の選手選考や戦術と同じくらい指揮官として将来任された役割に疑問を残した。

 その56歳のメキシコ人とアトレティコ・マドリー主将のガビやマンチェスター・ユナイテッドのアンデル・エレーラらを含む40人が関与したと疑われた八百長問題が、先週ついにスペインの裁判所によって受理された。だが、話題はすでに後任選びへと移っている。

 最終候補者名簿は伝えられるところによると5人に切り詰められている。チェーザレ・プランデッリ、パウロ・ベント、ホセ・アントニオ・カマーチョ、オズワルド・オリヴェイラ、そしてルイス・フェリペ・スコラーリだ。

 候補者には魅力的な名前が並ぶ。プランデッリとスコラーリは明らかにすぐれた経歴と最も高いレベルでの経験を積んでいる。中国代表監督として結果が残せなかったカマーチョはその過去が日本代表の答えではないことを示しており、ベントは母国ポルトガル外での指導歴がない。

 オリヴェイラは2007年から2011年の間に鹿島アントラーズで大成功を収めたことを理由に最も適確な判断ができる人物に思われる。

 しかし、個人的に言えば、新しい指揮官が選手に対してどれほど影響力があるかは疑念があり、問題はもっと根深いところにあると考察する。

 日本代表、延いては日本サッカー界全体は、その問題を解決するための岐路に立っており、代表監督の変化だけでは浮き沈みのある道を正しい方向へ導くには十分でない。

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