ブラジル1部リーグのスポルチ・レシフェが、観客席での乱闘や暴動などの問題を減少させるため、サポーターの母親を警備員として雇用したことが明らかとなった。9日の英紙『ガーディアン』などが報じた。
スポルチは8日に行われた宿敵ナウチコとのダービー戦を前に、地元に暮らす30人の中年女性をスタジアムの警備員として雇用し、警備のイロハを訓練したという。スポルチは同試合で女性警備員をスタジアムの大画面で紹介するなどしてファンに注意を促し、この警備員らは『警備員の母』と書かれたオレンジ色の蛍光ベストを着用して観客席を監視した。
スポルチの本拠地イラ・ド・レチロの警備を担当する広報会社オギルビの副社長アリシオ・フォルチシ氏はサポーターの母親を警備員として雇用したことについて、「この目的は熱狂的サポーターにスタジアム内の治安を認識させ、協力してもらおうというものだった。結局のところ、誰も母親の前でケンカはしたくないものだ」と話した。
なお、この試みは逮捕者ゼロという成果を生みだした上に、スポルチの1-0での勝利にも貢献したようだ。
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