「普段通りしっかり守って、カウンター」
ディ・マッテオの守備戦術は、さらに安定度を増して来ているようだ。
2015年2月6日、ブンデスリーガ第20節、6位シャルケは3位ボルシアMGをホームに迎えた。
両チームのスターティング・メンバーは次のとおり。
【シャルケ】監督:ディ・マッテオ 布陣:5-3-2
【GK】ヴェレンロイター【DF】右SB内田篤人、CBヘーヴェデス、CBマティプ、CBナスタシッチ、左SBフクス【MF】ボランチにヘーガー、キルヒホフ、バルネッタ【FW】ボアテング、チュポ・モティング
【ボルシアMG】監督:ファブレ 布陣:4-4-2
【GK】ゾマー【DF】右SBヤンチュケ、右CBブルワーズ、左CBドミンゲス、左SBウェント【MF】ボランチにノルドヴァイト、シャカ、右SHヘアマン、左SHアザール【FW】クルーゼ、ラファエル
対ボルシアMG戦におけるシャルケの、つまりディ・マッテオの戦術は「手堅い」の一言に尽きた。
DFラインは、平均身長が189cmのヘーヴェデス、マティプ、ナスタシッチの3CBを中心に、内田、フクスの両SBも下がって、5バックの形を取る。その前にはヘーガー、キルヒホフ、バルネッタの3人が構える。バルネッタは本来ボランチの選手ではないが、やはりまずは引いて構えることが基本となっている。
内田は対ボルシアMG戦について「普段通りしっかり守って、カウンター。回すよりカウンターのほうが、意識はやっぱり強いからね」と言う。
とは言え、ベタ引きのままという訳でもない。攻撃時には、3CBを残して6人が前掛りになることもある。ヘーガーとのコンビネーションで、内田が攻撃参加する。
バルネッタが2トップのサポートに入ることがあれば、2トップのボアテングやチュポ・モティングがサイドに開いて、中にバルネッタが入って来ることもある。