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香川真司 10年前

「良く動き回り活発」。アシストの香川に地元採点『3』。安堵に包まれたドルトムント

text by 本田千尋 photo by Getty Images

3点目の場面に高い評価

 スボティッチはビルト日曜版に対して次のようのコメントを残した。

 スボティッチ「安堵感はハンパじゃないよ! 僕達はこの感情を長いこと忘れ去っていた。ほとんど初めて抱くようなもので、僕達にとってとても、とても重要なものだ」

 またクロップは次のように言う。

 クロップ「選手達はまた自分達に自信を持たなければならない。今日そのことを彼らは良くやった」

 8日付のルール地方の地元紙デュッセルドルフ・エクスプレスはフライブルクとドルトムントの一戦をほぼ一面で大きく取り上げた。同紙は「赤信号は消えた。回復へと向かう重要な一歩である」とする。

 幾つかの写真が掲載されており、中には「安堵:クロップは彼のゲームメイカーであるカガワを抱擁する」という文言とともに、香川を右手で抱き寄せるクロップの姿が写し出されたものもある。

 また記事中では、「クーバ、ロイス、そして香川によるファンタスティックなコンビネーション」と記されて、オーバメヤンの3点目をアシストした香川に至る一連の流れが高い評価を受けている。

 両紙とも華やいだ雰囲気のある紙面となっているが、それでいてビルト日曜版は「これは転換だったのか?」という文言を最も大きな見出しとした。

 ビルト日曜版:「フライブルクからの3-0は本当に転換だったのだろうか? それとも速く次第に消えていく、単なるつかぬ間の感激と成果なのだろうか?」

 同紙は連敗が続く中で勝利しながらその後が続かなかった11月のボルシアMG戦を引き合いに出した。

 これに対してクロップは、「私は選手達に言った。もう一度何としても本当に喜ばなければならないとね」と言葉を残している。

【了】

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