18歳のダニエレ・ヴェルデ(下段一番右)が2アシスト【写真:Getty Images】
【カリアリ 1-2 ローマ セリエA第22節】
セリエA第22節が現地8日に行われ、2位ローマは17位カリアリと対戦。押し込まれながらも要所で決めきる力を見せて2-1で勝利を収めた。
リーグ戦では4試合連続で引き分けが続き、3日のコッパ・イタリアではフィオレンティーナ相手に敗退したことでサポーターからブーイングも受けていたローマ。
前半戦猛威を振るっていたジェルビーニョがコートジボワール代表としてアフリカネーションズカップで決勝に進出したため引き続き欠場。代わりに前線の一角で下部組織所属の18歳ヴェルデが初先発を飾った。
今冬の移籍市場でカリアリから獲得したイバルボは負傷のためベンチにも入らなかった。
立ち上がりはカリアリのペース。左サイドに入ったダニーロ・アベラールと、冬にディナモ・ザグレブから獲得したばかりのクロアチア代表FWチョプを中心に惜しいチャンスをいくつも作り出す。しかし、その後は徐々にローマが主導権を握って試合を優位に進める。
試合が動いたのは38分、ヴェルデとのワンツーに抜け出したリャイッチが今季8得点目を奪ってローマが先制。
ヴェルデは芸術的なループパスでリャイッチのゴールをおぜん立てし、他の場面でも積極的な仕掛けからローマの攻撃を活性化した。
後半は打って変ってカリアリがローマを押し込んでいく。66分、ジョアン・ペドロの正確な落としからチョプがゴール目前でシュートを放つが、GKデ・サンクティスにセーブされてしまう。
78分には再びカリアリに決定機。川島の所属するスタンダールから移籍してきたばかりで、この試合に途中出場してセリエAデビューを果たしたエムポクがエリア内に浮き球パスを送ると、ローマのCBヤンガ=エムビワがクリアミス。そのボールを拾ったチョプがフリーでシュートを放つが、至近距離で枠を外してしまった。
85分、押し込まれていたローマは試合を決定づけるゴールを奪う。左サイドを突破したヴェルデが中へクロスを送ると、ファーサイドでフリーになっていたパレデスが見事なボレーシュートを突き刺し、残り5分で2点差とした。
18歳のヴェルデは初先発で2アシスト、20歳のパレデスは出場5試合目で嬉しいセリエA初ゴールとなった。
後半アディショナルタイムにエムポクに1点を返されたローマだが、若い力でリーグ戦5試合ぶりの勝利をつかみ取った。次節はホームに最下位パルマを迎える。
対するカリアリは前節アタランタ戦に続く連敗で、相変わらず厳しい戦いを強いられている。次節は15日、アウェイで4連勝と絶好調のトリノと対戦する。
【了】