トップ下・本田、“本職”で起用も結果を残せず
そして、本田圭佑はこの試合で“本職”のトップ下として起用された。インザーギ監督もボナベントゥーラが負傷から回復したばかりで起用できないことを理由としていただけに、あまり時間のない中での決定だったと思われるため、十分なパフォーマンスを披露できなかったとしても致し方ない部分はあるだろう。
それでも、本人にとっては待ち望んだ機会であったはずであり、ここでアピールをすれば、本田本人のみならず今後のチームにとっても重要な収穫となっていたはずだった。
しかし、データサイト「squawka.com」のパフォーマンス・スコアで10点、「who socored.com」のレーティングでも6.7点と、どちらも「可もなく不可もなく」といった評価。
スタッツを見ても、トップ下という決定的なポジションにいながら、シュート数はゼロ、チャンスメイク数もゼロ。さらに、パスの方向もほとんどが横か後ろへのものであり、アタッキングサードで縦方向へ出したのは、わずか2本。
当然、チーム全体が連係を欠き、機能していない状態であるため、本田1人が悪いわけではない。それでも、トップ下の10番というサッカーにおいて最大の“花形”でプレーするからには1人でチームに流れを引き寄せる存在であってほしい。
ユベントスの10番、テベスが一瞬でゴールをかっさらっていったように。
ミランは、次戦ホームでエンポリと対戦する。そして、その次もホームでチェゼーナ戦。ともに順位表ではミランを下回るチームだけに、このホーム2連戦は何としても勝ち点6を取らなければならない。
それができなければ来シーズン、ドルチェ&ガッバーナに身を包む人物が変わっている可能性は限りなく高いだろう。
【了】
フットボールチャンネルfacebookはこちら→
フットボールチャンネルTwitterはこちら→