高額の指揮官が並ぶ新監督候補
ハビエル・アギーレ日本代表監督の契約解除を受け、数多くの候補者の名前があがった。6日に行われた技術委員会でも10人前後の名前があがり、そこから5名ほどに絞られたという。
当初はJリーグの事情に明るいブラジル人の名前が多く浮上したが、欧州路線の継続を重視する霜田正浩技術委員長が役職を継続することもあり、技術委員会では代表チームを率いた経験がある欧州の指導者をメインターゲットに絞り込でいる様だ。
現在フリーの人物ではイタリア人のチェーザレ・プランデッリやホセ・アントニオ・カマーチョが有力候補となる。彼らは欧州のクラブで実績を残し、代表チームでもW杯の舞台を経験しているからだ。
プランデッリはイタリア代表監督の時代に年間300万ユーロ(4億円強)で契約しており、日本サッカー協会の財務事情を考えると高額だが、プランデッリがブラジルW杯で母国代表を率いてグループリーグ敗退した”汚名“を代表レベルで返上したいと考えれば、金額を多少下げても引き受ける可能性はある。
カマーチョは2002年日韓W杯でスペイン代表を率いてベスト8を経験。2011年から3年間率いた中国代表で年俸800万ドルを受け取っていたため、その基準ならさらに高額となるが、あの国の評価は常軌を逸している面もある。日本代表を率いることに魅力を感じれば、より適正価格で交渉に応じるかもしれない。
2人とも戦術に明るく、日本のチーム力を引き上げてくれる指導者であることは間違いないが、その2人に足りないものがある。母国ではないチームを率いて、W杯で好成績をあげた実績だ。
これはメキシコ代表を2度のベスト16に導いたアギーレ前監督にも無かったものだが、それを持っている人物が1人いる。ヴァヒド・ハリルホジッチだ。