前半は機能したゲーゲンプレッシング
出口は見えそうで、見えない。残留争いはいよいよ本格化しつつある。
2015年2月4日、ブンデスリーガ第18節、ドルトムントはホームでアウクスブルクとのゲームに臨んだ。後期のホーム開幕戦である。
ドルトムントの対アウクスブルク戦の先発メンバーは次のとおり。布陣は4-2-3-1である。
【GK】バイデンフェラー、【DF】右SBピシュチェク、右CBソクラティス、左CBフンメルス、左SBシュメルツァー、【MF】ボランチにサヒン、ギュンドアン、2列目は右からオーバメヤン、ロイス、カンプル、【FW】インモービレ。香川真司はベンチからのスタートである。
サヒンとギュンドアンのダブルボランチに支えられて、前半のドルトムントは安定した戦いを見せた。特にサヒンの存在は大きい。3分、右サイドの狭いエリアでカンプルからボールを受けて、確実にグロスクロイツに送ることに始まり、高い技術でチームの攻撃をリードする。また守備面ではアウクスブルクのトップ下のアルティントップをケアする。どちらかが上がれば、どちらかが残るといった具合に、ギュンドアンとともにバランスの取れた連係を見せた。
そして前半で何より特筆すべきことは、ゲーゲンプレッシングがある程度機能していたことだ。11分、グロスクロイツが奪われて、左サイドのベルナーに渡ったところを、再び、グロスクロイツ、カンプル、ソクラティスで奪いに行く。
15分、サヒンからオーバメヤンへのパスが、ヤンカーにカットされたところを、そのままギュンドアンとオーバメヤンで奪い返しに行く。ギュンドアンは前に走るオーバメヤンにラストパスを送る。しかしオーバメヤンは決めきれない。クロップの戦術の中心がある程度機能したことでも、前半のドルトムントの戦いは、少なくとも前節レバークーゼン戦よりはポジティブな戦いを見せた。