サポーターに謝罪する主将のDFマッツ・フンメルス【写真:Getty Images】
ブンデスリーガ第19節で、MF香川真司の所属するボルシア・ドルトムントは、ホームでアウグスブルクに0-1の敗戦。試合後、主将のDFマッツ・フンメルスと副主将のGKロマン・ヴァイデンフェラーがスタジアムのサポーターに直接謝罪したことを、英紙『デイリー・メール』が伝えている。
昨季リーグ2位のクラブが不調から抜け出せない。現在最下位に沈むドルトムントは、ウインターブレイク中にスペインで合宿し、1カ月間緻密に戦力を整えた。後半戦初戦のレバークーゼン戦ではやや復調の兆しを見せたものの、昨夜は1人少ないアウグスブルグにまさかの黒星。チームは11敗目を喫した。
醜態を晒すドルトムントに対し、8万人の地元サポーターの怒りは爆発。そのため、ヴァイデンフェラーはゴール裏のファンを慰めるため金網に登り、彼らのフラストレーションに耳を傾け、公に頭を下げた。
独紙『キッカー』は、守護神とともにサポーターに歩み寄ったフンメルスのコメントを掲載。「シーズンを通し、追いかける立場から抜け出せ切れない。もしリードを奪うことができれば、落ち着いて試合を作れるはずなのに。今の我々には98%の闘争心をもつ反面、2%のリラックスが必要なのかもしれない」と深刻なチーム状況に理解を求めた。
30年ぶりに降格圏(17位)で中断期間を迎えたドルトムントが最後に降格したのは1971-72シーズン。当時は15位で前半戦を終えたため、今季は以前の順位よりもさらに低い状況で後半戦をスタートさせた。
この危機的状況から脱しない限り、当時と同じ道を進むことになってしまうが、ドルトムントは長いトンネルから抜け出すことはできるのだろうか。
【了】
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