“若き名将”も。欧州に存在する優秀な人材
レミ・ガルデ
フランス出身の前リヨン監督。クラブの財政難によってリーグ優勝こそ果たせなかったものの、アレクサンドル・ラカゼットら有望な若手を引き上げ、現在リーグ・アンで首位に立つチームの礎を築いた。アンダー世代の低迷も危惧される日本サッカーにとって“救世主”となる可能性も。支障となるのは精神的な負担を理由にリヨンを離れていることか。
トーマス・トゥヘル
前マインツ監督。現在41歳という若さながら、高い評価を受ける“若き名将”。強豪とは言えないマインツを率いて、10-11シーズンには5位に引き上げた。昨季は岡崎慎司も指導を受け、自己最高のリーグ戦15得点を挙げた。自らの意思でマインツから離れたが、ドイツ国内では引く手数多の人気監督。交渉は困難が予想されるも、アタックする価値はありそうだ。
ベルト・ファン・マルワイク
元オランダ代表監督。HSVでは成績不振による解任の憂き目に遭ったものの、その前に率いたオランダ代表では南アフリカW杯で決勝に進出。岡田武史監督率いる日本代表もグループステージ第2戦で対戦して0-1で敗れている。代表チームでの実績は5人中最高か。また、フェイエノールト時代には小野伸二も指導している。
代表監督の就任は、当然のことながら理想論では決められないもの。協会の意向や監督本人の意思が一致しなければならず、金銭的な交渉も容易ではない。
それでも、前例のない事態で空席となった代表監督の座。ネガティブな空気を一掃させるのは新たな監督の存在であり、その人選は重要なものとなるだろう。
【了】
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