兄と別れ、ステップアップを選んだ菜入
1月9日、3つの吉報が同時に届いた。まず、東京ヴェルディを契約満了となったキローラン菜入の移籍先が松本山雅FCと発表された。
「新しい環境で、しかもJ1のチームですから簡単ではないのはわかっています。知らない世界に飛び込んでいく感覚は新鮮に思える。勝負してきます」(菜入)
「やってやれよ。いずれ、おまえを切ったことをクラブは後悔するだろうさ」と力強く送り出したのは、双子の兄であるキローラン木鈴(東京ヴェルディ)である。昨年、木鈴が復帰したときは菜入が故障で戦線を離脱しており、とうとうふたりは同じピッチに立つことはなかった。次に会うときは、敵味方か。
松澤香輝(早稲田大4年)はヴィッセル神戸への加入が決まった。年末、温泉に行き、風呂上がりに内定の報せが入ったそうだ。
「うれしいというよりホッとした気持ちのほうが強いですね。昨年、練習に参加させていただき、僕の頭には神戸しかなかったので。たったひとつのポジションを争うGKは甘くないですが、やるからには試合に出ることを念頭に置きます。いざチャンスが訪れたら、それを確実にものにしたい」(松澤)
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