「パラダイスに辿り着く事が出来る」
「降格争いの中の王者」と大きい見出しを付けたのは、2015年2月2日付の独大衆紙『ビルト』である。
同紙は、ブンデスリーガの後半戦の初戦で勝利のなかった3つの優勝経験のあるチーム―ハンブルガーSV、シュトゥットガルト、そしてドルトムントを取り上げた。
ビルト紙は後期初戦のレバークーゼン戦のドルトムントについて「歓声をあげるようなフットボールの代わりに、世界王者マッツ・フンメルスのようなスターはボールを無計画に前方に放り込むことを惜しまなかった」と評した。
そしてスポーツ・ディレクター、ミヒャエル・ツォルク氏の次のようなコメントを掲載する。
「今や我々は18位に滑り落ちて、特別な状況を負っているということを、試合に臨むにあたって理解しなければならない。レバークーゼンを相手に0-0で勝ち点1を獲得したにもかかわらずね」
そしてツォルク氏は次節、4日のブンデスリーガ第19節アウクスブルク戦については「アウクスブルクに対して今や我々は次の一歩を踏み出さなければならない」と述べている。
2日付のルール地方の地元紙『レヴィアシュポルト』は、アウクスブルク戦を前に「BVBにとって決定的な週に突入する」としながらも、「次の試合でボルシア・ドルトムントはパラダイスに辿り着く事が出来る」と記している。
同紙はアウクスブルク戦に続くフライブルク戦、マインツ戦、シュトゥットガルト戦で、「BVBが着実に勝ち点を積み重ねれば、降格争いは片付いたも同然であろう」と、どこか楽観的な様子である。
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