攻守に存在感を発揮した乾貴士【写真:Getty Images】
【フランクフルト 1-1 ヴォルフスブルク ブンデスリーガ第19節】
ブンデスリーガ第19節で長谷部と乾を擁するフランクフルトはヴォルフスブルクと対戦。
アジアカップから帰還した乾は左サイド、長谷部はアンカーの位置で揃って先発出場。前節バイエルンを4得点で葬ったヴォルフスブルクを迎え撃つ。
前半序盤はヴォルフスブルクのペース。デ・ブルイネやペリシッチ、ドストらを中心にフランクフルトを攻め立てる。
しかし、長谷部がデ・ブルイネのマーカーとして安定感を発揮し始めると徐々にフランクフルトもチャンスを作れるようになる。
前半は両チームにひとつずつ決定機があった。ヴォルフスブルクは24分、ペリシッチが右からのクロスに飛び込んでシュートを放つも、GKトラップに阻まれる。
フランクフルトは直後の27分、長谷部の絶妙なスルーパスに抜け出したマイヤーが強烈なシュートを放つが、今度はヴォルフスブルクの守護神ベナーリオが片手で弾き出した。
ヴォルフスブルクは後半からペリシッチに代えてハントを投入。長谷部のマークに苦しんでいたデ・ブルイネをサイドに出して状況の打開を図る。
58分、中央をドリブル突破して相手を複数引きつけた乾がフリーのアイクナーにラストパス。これを落ち着いてゴールに流し込み、フランクフルトが先制に成功した。
66分、左サイドで粘ったロドリゲスが送ったクロスにドストが打点の高いヘディングを放つが、これは枠のわずか外。ヴォルフスブルクはオフサイドも多く1点が遠い。
さらにヴォルフスブルクはポジションを左サイドに移したデ・ブルイネが全く機能しなくなり、攻撃のスイッチが上手く入らなくなってしまう。
それでもバイエルンを倒した力は伊達ではない。88分、左サイドを突破した途中出場のシェーファーがグラウンダーのクロスを送ると、ポジションを中央に取り直していたデ・ブルイネが飛び込んで土壇場で同点に追いついた。
そして1-1のまま試合は終了。乾と長谷部は攻守に存在感を発揮したが、勝負を決定づける違いを生み出すことはできなかった。
次節は8日、フランクフルトはアウェイでアウクスブルクと対戦。ヴォルフスブルクは7日にホームでホッフェンハイムを迎え撃つ。
【了】