困難が続くアテム・ベン・アルファ【写真:Getty Images】
今季前半はハル・シティでプレーし、先月レンタル元のニューカッスルとの契約を解消してフランス1部ニースへの移籍が発表されていたフランス代表FWアテム・ベン・アルファ。
しかし、今季ニューカッスルU-21でも公式戦に出場していたベン・アルファは、FIFAの「同一シーズンには2チームまでしかプレーできない」という規定に反するとしてニースへの移籍が認められなかった。
このままでは今季の公式戦に出場できないため、ニースを退団して現役を引退する可能性もあるとも報じられていたが、3日、記者会見で現在の心境と今後について自身の口で語っている。
記者会見の内容を伝えた英『ガーディアン』によれば、ベン・アルファはニースとの契約を解除して退団することとなった。
会見の冒頭では「ここの皆に感謝したい。プレーを続けられないことは本当に残念だけど、受け入れなくてはならない。前に進むよ」と現役引退の可能性を否定。
ニースを退団し、今後どうするのかについて問われると「いまは未来のために全力を尽くさなくてはならない。解決策はおそらく海外へ行くということだろう。ロシアへ行きたいかって? またフットボールをするためなら北極へだって行く準備はできているよ。
だけど、いまは何も考える気が起きない。考えなければいけないんだけどね…」とプレーに飢えている自身の心境を吐露した。
そして、「僕はフランスのフットボール界にうんざりしているなんて言いたくはない。なぜならここには素晴らしい人たちがいるから。僕はただ残念で悲しい」とつづけた。
ニースはベン・アルファが望めばトレーニングへの参加を許可すると表明している。
かつてフランスの将来を背負うとまで言われ、将来を嘱望された才能豊かな選手だが、思わぬ形でキャリアの岐路に立たされている。
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