名門復活へ、レンジャーズは1部昇格はなるのか【写真:Getty Images】
スコットランド・チャンピオンシップ(2部)のレンジャーズは、イングランド・プレミアリーグのニューカッスルからローンで5選手を獲得したと、クラブの公式サイトで発表した。
2012年に財政破綻し、スコットランドリーグのディビジョン3(4部)から再出発したレンジャーズ。現在は2部リーグに所属し、3試合未消化ながら20試合で首位ハーツに勝ち点差16の2位で昇格を争っている。
レンジャーズは、ニューカッスルで既に出場経験のあるスロベニア代表の22歳MFハリス・ヴクキッチや元U-20イングランド代表の21歳MFガエル・ビギリマナを筆頭に、北アイルランド代表の23歳MFシェイン・ファーガソン、スイスの20歳DFケビン・エムバブ、イングランドの20歳DFレミー・ストリートら5選手を補強。いずれも今季終了までのローン移籍となっている。
ニューカッスルのオーナーであるマイク・アシュリー氏はレンジャーズの株主として全体の8.9%を所有しており、先月にはオーナーを務めるスポーツ・ダイレクト社を通し、経営安定へ300万ポンド(約5億円)の資金を提供した(当社は500万ポンドを2回に分けて投資しようとしたが地元協会の認可が下りず)。
同オーナーはこの大型移籍でレンジャーズの戦力を充実させ、サポーターが財政問題に関してより安心できるよう、また少しでも早くトップリーグに上がれるよう救済する構えだ。
さらに、レンジャーズは同社にクラブ資産の26%を譲渡して引き続き資金援助を求める方針があるようで、トレーニング場を含む様々な施設拡張を目指している。国内優勝54回のグラスゴーの雄が復活する日はそう遠くないのかもしれない。
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