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アジア 10年前

悲願のビッグタイトル! サッカー不毛の地からメジャースポーツへ。地元で見せたサッカルーズの意地

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

豪州の粘り強さに胸を張るデイビッドソン

 韓国代表のMFキ・ソンヨンは敗北の中でも気高く、学生時代をオーストラリアで過ごした若き主将は、バランスのとれた観点からピッチ上のプレースタイルに焦点を当てて試合を振り返った。

「私が10年前に暮らしていた頃は、オーストラリアのサッカーはこのような手法をとっていなかった。しかし彼らと試合をすると、ロングボールやフィジカルサッカーに頼らない、小気味よくボールを回すサッカーをし始めているのが分かる。彼らはそのスタイルを持ち込んだ良い監督に恵まれ、チャンピオンに価するチームだった」

 ケーヒルもまたポステゴグルー監督に対し尊敬の念を向け、特に代表歴の浅い若手選手を途切れることなくチームに融合させる手腕に感服する。

「オーストラリア人として、我々を異なるレベルに引き上げてくれるボスの存在を本当に誇りに思う」

 デイビッドソンは最後に一番実りの多いコメントを口にした。それはサッカーと他のボールゲームを区別するより、同じような競技として人々が捉えてくれることを期待しているようだった。

「我々は粘り強かった。オーストラリアのサッカー選手は皆そうだ。全てのオーストラリアスポーツメン、スポーツウィメンも同じ。必要な時に粘り強く戦える」

 結局その通りのプレーを披露したからこそ、彼らは偉業を達成できたのだ。

【了】

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