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アジア 10年前

サッカルーズは頂点を極めるか。目指すはアジアでの存在証明たるタイトルのみ

text by 植松久隆 photo by Getty Images

GLでの対戦から大幅にメンバー変更か

 そんな好調のサッカルーズが抱える唯一の心配の種は、右SBのイヴァン・フラニッチの腰の負傷がどれほど回復しているかということだ。そのフラニッチは金曜日の前日練習にも姿を現し、チームメイトと共に体を動かすなど順調な回復を見せている。

 GKのマット・ライアンとDFトレント・セインスベリーと並んで、ここまで全試合に出場している彼の欠場は、大きな痛手になると見られていた。しかし、思ったほどの重傷では無く回復が順調ということで、アンジ・ポスタコグルー監督もほっと胸を撫で下ろしていることだろう。

 試合のスターティングリストには、現時点でのベストメンバーが並ぶだろうが、以下で予想をしておく。GKライアン、DFは左からジェイソン・デイビッドソン、マシュー・スピラノヴィッチ、セインスベリー、フラニッチ。アンカーにはキャプテンのミレ・イェデイナクが睨みを利かせる。

 攻撃陣は、インサイドハーフに不動のマッシモ・ルオンゴ、そのパートナーはマット・マッカイかマーク・ブレシアーノだが、ここは韓国でのプレー経験もあるマッカイが有力か。前線はケーヒルを両翼からレッキ―、クルーズが支える形は動かない。

 確かに韓国は、この大会で豪州に土を付けている唯一のチームで、韓国のメディアなどはここを拠りどころに自国の有利を喧伝している。しかし、豪州はブリスベンで行われた17日の試合で主力の多くを休ませたため、その結果はほとんど参考にならない。

 というのも、仮に上の予想イレブンが完全に的中するとすれば、GKライアン、DFセインスベリー、フラニッチ、MFルオンゴ、マッカイ以外の6人はブリスベンでの試合に先発メンバーとしてピッチに立っていない。6人が替わればチームは完全に別物になる。

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