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韓国のキ・ソンヨン、半世紀ぶりアジア杯Vへ「日本より優勝回数が少ないのは恥」

text by 編集部 photo by Getty Images

韓国のキ・ソンヨン、半世紀ぶりアジア杯Vへ「日本より優勝回数が少ないのは恥」
韓国代表の主将キ・ソンヨン【写真:Getty Images】

 韓国代表のMFキ・ソンヨンは、現地31日に行われるアジア杯の決勝に向けたコメントを発表した。

 「アジア杯の決勝でベストチームの一つであるオーストラリア代表相手にプレーできることは大変名誉なことだ。王者らしい戦いを見せたいと思う。明日(31日)の試合では、アジアサッカーが世界と比べ著しく発展していることを大観衆に示したい」と意気込みを語った。

 大会開幕前に新主将に任命されたことに関し「僕はこのチームの最年長選手ではない。だがDFチャ・ドゥリやDFカク・テヒらベテランが、選手全員に対し、精神的に強くなれるようサポートしてくれている。このチームには代表経験が浅い若手選手が多いため、僕も自分の経験を生かしながらピッチ内外の難しい局面で前を向けるよう彼らを助けたい。

 だがチームのために犠牲を払うベテラン選手、特にチャ・ドゥリ(今大会を最後に代表引退)は14、15年間代表で活躍してきたため、彼らの助けがなければここまでくることは難しいかったと思う。彼らのように周りの選手に尊敬されるリーダーとして認められるようベストを尽くし、最後にアジア王者の称号を送りたい」と中心選手としての胸中を吐露。

 学生時代を過ごしたオーストラリアで開催国とアジア杯決勝を戦うことに「全く想像していなかった。自分が若かった頃は(オーストラリ ア)はアジア(AFCの一部)ではなかったからね。この試合は長い間チャンピオンになれていなかった韓国にとってビッグゲーム。オーストラリアは進歩しているし、フィジカルやスピードだけでなく、パスサッカーも取り入れ始めている。組織力も高く、タフでハードな試合になるだろう。

 しかし、僕は彼らのアプローチ方法を会得しているし、海外でプレーしている選手たちの情報も持っている。予期せぬ事態が起きる可能性もあるが、ホームの大観衆の前で戦うオーストラリアに対し、我々は精神的により強い状態で試合に臨まなければならい」と27年ぶりの大一番を見据えた。

 大会を通し無失点を続けるチームについては「このような状況で戦った経験はないが、我々の自信につながるポジティブな精神状態を生むことは間違いない。韓国守備陣は個人だけではなくチームとして強さを見せており、全員が無失点で大会を終えることに集中している」と1976年のイラン代表以来となる偉業達成を誓った。

 最後に韓国にとって55年ぶりのアジア杯戴冠の意味を聞かれると「W杯常連国の韓国代表はアジアでベストチームの一つであるにもかかわらず、日本やサウジアラビアよりも優勝回数が少ない。我々にとっては奇妙で恥ずべき状況だ。これは私たちが王者であることを示す良い機会。今大会は多くの怪我人や経験の浅い若手を抱えて戦ってきたので、韓国の人々も代表チームが決勝までたどり着くことを誰も予想していなかったと思う。オーストラリア代表はよりプレッシャーを感じる状況だが、我々には失うものがない。我々は戦う準備が出来ている」と力強く締めくくった。

【了】

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