ランパードはシティの選手としてスタンフォード・ブリッジのピッチに立つ【写真:Getty Images】
マンチェスター・シティは31日、首位チェルシーとの一戦を迎える。現在両チームの勝ち点差は「5」。シティにとってはタイトルレースを占う上で重要な一戦となる。
この試合、注目は何と言ってもシティのフランク・ランパードだろう。昨季退団までチェルシーに13年間在籍し、クラブ史上最多となる211ゴールを挙げた“ブルーズ”(チェルシーの愛称)のレジェンドが、シティの選手としてスタンフォード・ブリッジに帰ってくる。
大一番を前に、英紙『デイリーメール』がランパードの実父であるフランク・ランパード・シニア氏のコメントを紹介している。
第5節、シティのホームで行われたチェルシー戦で終盤から途中出場したランパードはその直後、古巣相手に劇的な同点ゴールを奪っている。ランパード・シニア氏は、この試合もスタジアムで観戦していたようだ。
「残り10分で席を離れたんだ。フランクはベンチにいたし、交代はなさそうだったからね。ロンドンへの渋滞を避けたかったんだ。ちょうど車に着いたときに友人からフランクが出場したという電話がきた。そして再び私の電話が鳴って、彼はフランクが得点したと言ったんだ。
車のラジオのスイッチを入れたら、解説者の声が聞こえてきた。“信じられない。チェルシーのサポーターがランパードの名前を歌っている”と。
誇らしく思うよ。フランクも、そしてチェルシーサポーターもね。彼らはいつもフランクを応援してしているし、きっと土曜日もそうなるはずさ」
また、息子がシティに移籍しても、2人は変わらずチェルシーサポーターのままなようだ。
「(シティ戦は)リバプール戦と同じように、いつもの席で観戦するつもりだ。私とフランクは、今でもスタンフォード・ブリッジのシーズンチケットを持っているよ。その試合では、チャールズ・ディケンズ(19世紀のイギリスの小説家)でも書けないような、信じられないことが起こるかもしれない」
【了】