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イラクとの激戦を制したUAEがアジア3位に

text by 編集部 photo by Getty Images

UAEイラク
得点を喜ぶオマル・アブドゥラフマンとアリ・マブフート【写真:Getty Images】

【UAE 3-2 イラク アジア杯3位決定戦】

 AFCアジアカップの3位決定戦が30日に行われ、3-2でUAEがイラクを破り、アジア3位に輝いた。

 タイトル獲得がかかっておらず、消化試合に近いゲームとなってしまったため、両チームともこれまで出場機会の少なかった選手たちを多くピッチへ送り出す。

 試合は序盤からUAEがボールを保持し、イラクがカウンターを狙う形で進んでいく。

 すると16分、UAEはショートカウンターからオマル・アブドゥラフマンが左足アウトサイドで絶妙なラストパス。それをアーメド・ハリルが冷静に流し込んで先制。

 対するイラクは28分、エリア内右でボールを受けたワリード・サリムが右足を振りぬき、GKを破って同点に追いつく。

 さらに42分、アーメド・ヤシーンのミドルシュートは今大会初出場のGKイーサにセーブされるが、こぼれ球にアムジェド・カラフが詰めてイラクが逆転に成功して前半を終えた。

 後半、またもオマル・アブドゥラフマンが輝きを放つ。52分、バイタルエリアでボールを持つと、唐突に相手ディフェンスラインの裏へ浮き球のパスを放る。すると、そのボールに対して後ろから走りこんできたアーメド・ハリルがきっちり決めて再び同点とした。

 直後の55分、アーメド・イブラヒムがアリ・マブフートをエリア内で押し倒してしまいUAEがPK獲得。CBとしてフルタイム出場を続けていたアーメド・イブラヒムにはレッドカードが提示され、一発退場となってしまった。

 思わぬ形で逆転のチャンスを手にしたUAEは、倒されたアリ・マブフートがPKをきっちり決めて、3-2とする。

 今大会5得点目を決めたアリ・マブフートは得点ランキング単独トップに立った。

 10人になったイラクはセットプレーで同点を目指すが、UAE守備陣の前に一歩及ばず。最後の最後で力尽きてしまった。

 この結果、UAEは1996年大会の2位に次ぐアジア3位という成績で大会を終えることとなった。

【了】

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