4人の新戦力
ローマのイタリア代表FWマッティア・デストロのミラン移籍が決定的となった。ミランの公式チャンネルである『ミラン・チャンネル』が同選手との合意を発表したのだ。
昨日、ミランはデストロの他にもスパルタク・モスクワに所属していた元イタリア代表DFサルバトーレ・ボッケッティも獲得した。スソ、アレッシオ・チェルチに続いて4人の選手を補強したことになる。これらの新戦力でミランはどのように変わるのだろうか。
まず始めに、本田圭佑の不在を埋めるため補強されたチェルチについて言及していこう。結果としては、彼の加入が本田の穴を埋めることはなかった。移籍市場の開幕した1月5日に早々にミラン加入を決めた同選手だが、コンディションが上がらず満足なプレーを見せることは一度としてなかった。日本代表がアジアカップでまさかの早期敗退となったこともあり、1月27日に行なわれたコッパ・イタリアのラツィオ戦で早くも本田との共演を果たしている。
チェルチの獲得が決まった時、日本のメディアとファンは本田がレギュラーの地位から陥落することを怖れた。しかし、ひとまずはチェルチが本田とレギュラー争いをすることはなさそうだ。FWステファン・エル・シャーラウィとMFジャコモ・ボナベントゥーラが立て続けに負傷したことで、当面は同選手の起用ポジションは左ウイングとなる。
ミランは本田がオーストラリアにいる頃、本田、チェルチと同じく左利きのウイングタイプであるスソも獲得したが、これまでの出場はコッパ・イタリアでわずか10分プレーしたのみ。指揮官、フィリッポ・インザーギ監督はこの試合でスソ投入よりも前にアジアカップから戻ったばかりの本田を途中出場させたことから、本田の方がプライオリティが高いとみられる。