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アジア 10年前

サッカルーズは止まらない! 悲願のアジア王者へあと一つ。今大会最強の攻撃陣が韓国を迎え撃つ

text by 植松久隆 photo by Getty Images

日本戦の死闘から回復しきれなかったUAE

 このマーク・ブレッシアーノに代わってのミリガンの起用と出場停止明けのマシュー・スピラノヴィッチが順当に先発メンバーに復帰した以外は、中国戦からのメンバー変更は無い。この顔ぶれは、現時点でのサッカルーズのベストメンバーと言って異論は、さほどは出ないだろう。

 UAEは、23日のシドニーでの日本戦の120分の死闘から、豪州より1日短い中3日という厳しい日程でこの試合に臨んだ。

 試合後の会見でUAEのマフディ・アリ監督は、「3日という時間は、何人かの選手の疲労回復には充分でなかった。試合開始15分での2失点の後、何とか試合を取り返そうと力を尽くしたが、(疲れの残っていたチームには)それがなかなか難しかった」と語り、ハードな日程がこの日のUAEのパフォーマンスに大きく影響したことを認めた。

 さらには、「この準決勝という大事な試合で大観衆の後押しを受けるホームチームを相手に試合の早い段階から2失点のハンデを負って戦うのは簡単では無かった。

 それでも何とか試合をものにしようとしたが、それも叶わなかった。豪州は、我々を試合内容で上回ったので勝利をものにできた」と、自身もかなり憔悴しているように見えたアリ監督は、自らのチームの完敗を潔く認めた。

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