解任予想もあった指揮官だが…
試合後、TV局のリポーターとカメラクルーが慌ただしく取材ゾーンを行き来する。関係者の言質を取るためだ。1月、リーグ戦未勝利に終わったミランのインザーギ監督は「27日のコッパ・イタリア、ラツィオ戦に敗れれば解任か」と地元メディアの間で言われていた。そして彼らは、その試合で0-1と敗れた。
しかし、とりあえず解任は回避されたようである。情報が早かったのはミラン専属のミランチャンネル。「試合後、ベルルスコーニ会長とガッリアーニ副会長がすぐに電話会談を行い、今後もインザーギで続けることが確認された」という。その後他社も追随し、「インザーギ続投」という一報を流した。
さて、会見場に現れたインザーギ監督だが、すでにその報告を直接ガッリアーニ副会長あたりから受けていたのか、チームの先行きには自信あふれる言葉が飛び出した。
「補強に向けて、クラブが積極的に動いているのは知っている。そのことについては自分も信頼を置いている。つまりチーム力をアップさせる新しい選手が来れば大歓迎だ」
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