FWイ・ジョンヒョプ【写真:Getty Images】
現地26日に行われたアジア杯の準決勝で、韓国代表は2-0でイラクに勝利。55年ぶりの戴冠を懸けた決勝進出から一夜明け、韓国の地元メディアは母国の躍進に歓喜しているようだ。
韓国メディア『ベストイレブン』のソン・ビュンハ記者は、代表チームがアジア杯最近2試合でPK戦の末に敗れているイラクを大会史上初めて倒したことについて取り上げ「シュティーリケ監督はイラクに対するジンクスを打ち破り、歴史を繰り返さなかった。選手たちはひとつのゴールのため虎のように走り回り、過去の汚点を消し去った。5試合連続完封の韓国代表は完璧な大会王者にまた一歩前進した」 と同国を絶賛した。
『フットボリスト』では韓国で最も有名なコラムニストの一人であるハン・ジュン氏が「6試合無失点全勝優勝の鍵は?」と題し、韓国代表の伝統的なスタイルでもあるソリッドさの重要性を強調。守備陣はまだ完璧でないとしながら「GKキム・ジンヒョンだけでなくDFクァク・テヒやDFチャ・ドゥリもいくつかミスを犯した。(準々決勝の)ウズベキスタン戦では延長を含む120分間を雨のなか戦い抜いたことで疲れ果てていた。
しかしながら、イラク選手は(準々決勝の)対イランでPK戦までもつれ、休息日が1日少なかったこともあり、さらに疲労が蓄積していた。韓国守備陣は攻撃を受けやすくなっていたにもかかわらず、イラクFWは度重なる試合の影響で完全に集中が保たれた状 態ではなかった。韓国代表は難攻不落の守備陣を構築できなかったが、相手国も彼らから得点できるほど万全ではなかった」と評した。
批判的な論調も一部見られるが、多くのジャーナリストが結果に満足しており、選手たちを称えている。韓国メディア『マイダイアリー』のアン・キュンナム記者は「“要塞”GKキム・ジンヒョンが0行進を持続」と守護神を賛美。
また『ベストイレブン』のキム・テソク記者は「FWイ・ジョンヒョプは重要な時間帯に強さを見せた」と今大会サプライズ招集された同選手に喝采を送り、70年代に西ドイツ代表として活躍したFWゲルト・ミュラーや元イタリア代表のFWフィリポ・インザーギ(現ミラン監督)と比較。「イは尚州尚武(サンジュ・サイム)や釜山アイパークといったKリーグのクラブで目立った活躍は見せていない。だが不完全なプレーをする一方で、重要なゴールを決められる。彼らも技術面は批判されたが、それでも得点を挙げ続けた」と往年の名ストライカーを彷彿させる活躍に期待を寄せた。
(取材・翻訳:編集部)
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