シーズン後半から各チームの｢監督力｣が試される

――3月には今シーズン2度目のバルセロナ対レアル・マドリーの伝統の一戦、｢クラシコ｣が行われます。

中村：レアル・マドリーが未消化試合を勝利すると仮定すると、現在の2チームの勝点差は実質4。バルセロナも新しい選手がフィットしてきているので、それくらいの差で迎えられれば面白いかと思います。今回はホームでの試合なので勝ってほしいと思います。

――｢3強｣が上位争いしているリーガ・エスパニョーラの今後の展望はどうでしょうか？

中村：今後はコパ・デル・レイもチャンピオンズリーグもありますし、バルサはよりエンジンがかかってくると思います。ただ、出場が続いている選手も多いので、バルセロナとレアル・マドリー、どちらが先に疲れてくるか……。もしかしたら両チームが少し調子を落とす中で、アトレティコ・マドリーが上がってくるかもしれませんね。

　レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督は、相変わらずビッグネームの選手たちを気分良くプレーさせながら戦術的にもしっかりしています。すごくスマートで、したたかで、力もあります。アトレティコ・マドリーは昨シーズン、チームを優勝に導いたディエゴ・シメオネ監督が変わらず率いています。

　両監督ともに経験豊富ですが、バルセロナのルイス・エンリケ監督にも頑張ってもらいたいですね。シーズン後半を迎えて、ここから各チームの｢監督力｣が試されると思います。

――最後に中村憲剛選手の今シーズンの意気込みをお願いします。

中村：今シーズンからJ1で復活する2ステージ制の経験が僕にはないですが、なにかしら波は立つと思います。2ステージ制だと最初につまずいても、じっくりチームを作ってセカンドステージで優勝すれば、プレーオフで年間王者になることができます。ですが、個人的にはスタートダッシュした方が年間優勝に近づくと思っています。

　いろんなサッカーを見ることは勉強になりますし、特にリーガ・エスパニョーラはゴールシーンも派手ですので良いイメージを貰えますね。

【了】

記事提供：WOWOW

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