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代表 10年前

母国で初のアジア戴冠へ――。準決勝進出のサッカルーズ、日本を破ったUAEに挑む

text by 植松久隆 photo by Getty Images

アジア王者まであと2勝

母国で初のアジア戴冠へ――。準決勝進出のサッカルーズ、日本を破ったUAEに挑む
決勝進出を懸け、今夜サッカルーズはUAE戦を迎える【写真:Getty Images】

 前日会見のポスタコグルー監督は、落ち着いた様子で淡々と質問に答え、抱負を語った。そこには無駄な気負いも油断も見られない。

「今は何の衒いも無く、とても良い感じで“運転”できていると言える。そのための“燃料”も充分だしね。どれくらい先まで行けるかって? それは分からない。でも、間違いなく正しい方向には進んでいる」と、自らがチームを導く方向性に強い自信を示した。

 豪州は、自国開催大会でのアジア王者戴冠のためにもここで足踏みをしているわけにはいかない。日本を大会から追いやったUAEが楽な相手ではないことは明白だが、ポスタコグルー監督は持てる力をぶつければ、充分に勝てると踏んでいるに違いない。

 地元サッカルーズの試合には勿体ない収容数(33,000人)のニューカッスル・スタジアムは、満員御礼で膨れ上がる。スタジアム全体がグリーン&ゴールド(注:豪州のナショナルカラー)に染まる雰囲気の中で、サッカルーズが気合の乗ったプレーでぶつかれば、満員の観衆も大いに盛り上がること請け合いだ。

 決勝では、グループリーグで敗れた韓国が待ち構えている。グループリーグで不覚を取った相手に決勝でリベンジを果たす――サッカルーズにしてみれば悪くないシナリオだ。そのためにも今夜のUAE戦には負けられない。気合充分のサッカルーズが決勝進出を懸けて臨む運命のUAE戦のホイッスルは、今夜、現地時間午後8時(日本時間午後6時)に高らかに鳴り響く。

【了】

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