4-4-2への変更でリズムを掴む
ラモスとは対照的に、ターゲットマンとして機能したベンショップを中心とするデュッセルドルフのカウンターにドルトムントは手を焼いた。
そして40分、シュメルツァーとフンメルスの間に通されたパスを、抜け出したベンショップが折り返して、MFポーヤンパロに流し込まれる。デュッセルドルフが先制する。0-1。
新加入のカンプルは精力的にピッチを動いた。16分、ピシュチェクのパスから裏へと抜け出し、GKレンジングと1対1となる。35分には、ロイスとともに左サイドを駆け上がり、カウンターを仕掛ける。いずれも不発に終わったが、カンプルが既にBVBの一員として溶け込んでいるのは間違いないところだ。
30分にはギュンドアンが太ももを痛めて途中交代となるなど、カンプルを除けば、前半の45分間を通してドルトムントは苦しんだ前期とさほど変わるところはなかった。
少し変化が見られたのは後半である。ラモスに代えて投入されたインモービレは、ロイスと2トップを組む。ドルトムントは布陣を4-4-2に変更して、ボールサイドに全体を寄せ人数を掛け、プレッシングの強度を高めてボール奪取からの速攻を試みているようだった。
後半に入ってデュッセルドルフが両ウイングバックを上げて攻勢に出たこともあったが、変更したスタイルが功を奏したのか、ドルトムントは徐々にリズムを掴んでいく。
54分、左サイドに開いたインモービレはボールを受けると、ドリブルから、右から中央へ入ったブワシュチコフスキへパス。前方のロイスに繋げて、最後はグロスクロイツがシュートまで持ち込む。
55分、右サイドでの複数人数でのボール奪取から、一端戻されたボールをソクラティスはすかさずロイスに縦パスを入れる。そして速攻から、最後はインモービレ。いずれも得点には至らなかったが、2トップのどちらかがサイドで起点になってのものである。