フアン・ロマン・リケルメ【写真:Getty Images】
アルゼンチンの名門ボカ・ジュニアーズで名を轟かせ、欧州ではバルセロナとビジャレアルでプレーした元アルゼンチン代表のMFフアン・ロマン・リケルメが26日、アメリカ『ESPN』で引退を宣言した。
アルゼンチンの司令塔だったリケルメは、07年に母国に帰りボカ・ジュニアーズでキャリアの最後を過ごし、14年は2部リーグのアルヘンティノス・ジュニアーズに移籍した。
しかし、同クラブを昇格に導いたリケルメは「僕はボカを相手にプレーすることはできない」と、下部組織を過ごしたクラブへの愛情を貫く姿勢を見せた。
19年のキャリアに幕を閉じたリケルメは「自分の好きな仕事に就けるという幸運に恵まれた。フットボールの試合は毎試合楽しんだよ」と、自身の人生に悔いはない姿勢を示した。
なおリケルメは、バルセロナで指導を受けた現マンチェスター・ユナイテッドのファン・ハール監督について「練習する際、一番楽しんでいた監督の一人」と称え、一度同監督から「ボールを支配している時、君は世界最高の選手だけど、そうでない時は10人でプレーしているようなものだ」と言われたことを明かした。
また、アルゼンチン人にとってマラドーナは神のような存在であるものの、最近はメッシが同氏を超えたのではないかと言う声も少なくない。リケルメは「息子にとってはメッシが史上最高の選手だけど、僕にとってはマラドーナだ」と述べた。
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