得点のチャンスでは狡猾であり続ける
アジアカップも終盤に差し掛かり、国の期待を一身に背負ったスター選手たちが自らの価値を証明し始めている。
木曜日の夜、韓国代表FWソン・フンミンは積極的な姿勢で試合に臨んだ。彼は自分が果たすべき責任をしっかりと理解していて、ウズベキスタンを相手に2度ネットを揺らし、“テグ・ウォーリアーズ”(韓国代表の愛称)を準決勝の舞台へ導いた。
今大会は、ここまでのグループステージ24試合で一度も引き分けが生まれていなかった。しかし、ノックアウトステージでは実力差もより小さい。メルボルンで行われた韓国とウズベキスタンの一戦は120分間互いに激しく攻め合った。後悔のないよう戦うためには、冷静な頭脳が求められた。
ウズベキスタンのMFルッフラ・トゥラエフはミルジャラル・カシモフ監督率いるチームのヒーローになる可能性があったが、無人のゴールに向けてフリーで放ったヘディングシュートはゴールの上へと外れた。
一方で、ソンはというと複雑すぎるプレーを何度か見せていたものの、彼は得点のチャンスでは常に狡猾であり続けようとし、苦境に立たされながらもうつむくことはなかった。
実際、彼は104分にクロスボールに倒れ込みながらヘディングであわせ、なんとかGKイグナティー・ネステロフの背後へボールを押し込んだ。
レバークーゼンでプレーするこの男は、この試合で相手の脅威となり続けた。MFとアタッカーの間でふらふらと浮遊するように動き回っていて、対戦相手は彼を捕まえることが非常に困難となっていた。
相手DFがラインを上げれば、イ・グノなどの周りの選手が常に裏のスペースを狙い走りだす。もし相手が下がれば、ソンはパスを繋ぐ能力も十分に備えていた。
そして、結果的にはGKネステロフのセーブに防がれたが、前半25分のうちにイ・ジョンヒョプ、イ・グノの決定機を演出した。