後半に3失点、忍耐力を失くしたミラン
再び開幕戦を見ると、本田のプレーエリアはアタッキングサードで32.08%、自陣ゴール前は22.64%。まさに豊富な運動量で攻守において貢献していた。
本田の“代役”となっているボナベントゥーラとチェルチは、2人で本田1人分の仕事しか出来ていないと言える。
そして、後半に入ると早々の47分にパローロ、わずか3分後の50分にクローゼに決められて一気に逆転。80分にはパローロにこの試合2ゴール目、チーム3点目を決められて1-3と試合を決定づけられた上に、メクセスが暴力行為で退場。
アンカーのポジションで守備のフィルターとして大きな存在感を示していたデ・ヨングの不在も響いたが、ミランは様々な意味で“忍耐力”を失くしてしまったようだ。
そういった意味では、この間チームを離れている本田圭佑は、強靭なメンタルとフィジカルを持っているだけに、その“忍耐力”でもチーム力を上げる存在となるだろう。
本コラムで度々指摘している“攻撃の形”、そしてこの試合で浮き彫りとなった“運動量”“忍耐力”といった現在のミランに欠けるすべての要素を本田は持ち合わせている。
当然、本田が復帰したとしても、まずはチームとして機能する形をもう一度作り上げなくてはならない。それだけに、日本にとっては悔しいアジア杯準々決勝敗退となったが、予想以上に早いクラブへの帰還はミランにとって朗報となるはず。
本田は、アジア杯で3得点を決めたものの2点はPK。シュートを何度も枠に当ててチャンスを逃し続けるなど不安もあるが、今のミランにはそのチャンスすらない状況。
2月1日のパルマ戦は最下位をホームで迎え撃つ一戦。指揮官も本田の出場を示唆しているだけに、良い内容での勝利が求められる。
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