スタッツは同様も真逆の結果に
ラツィオのホーム、スタディオ・オリンピコに乗り込んだミラン。今季のセリエAは第20節を迎え、各クラブとの対戦も2巡目に入った。
では、ラツィオとの前回対戦を振り返ってみよう。まだまだ夏の暑さの残る8月31日、今季開幕戦となった一戦だ。
ポゼッション(43.2%:56.8%)、パス本数(302本:401本)、アタッキングサードでのパス本数(93本:149本)、クロス本数(4本:36本)、コーナーキック数(0本:10本)、シュート数(7本:19本)、決定機(4回:10回)と攻撃面のスタッツで全て下回りながら3-1で勝利を手にした。(左がミラン)
もちろん、開幕戦ということもあって両チームともにコンディションの整っていない選手もおり、チーム作りもまだまだ途上だった。それでも、ミランは全体をコンパクトに保って前線からプレスをかけて攻撃につなげ、状況次第では全体を押し下げてロングカウンターを狙うスタイルが明確に機能。
終盤には5バックに切り替えて逃げ切りに成功するなど、フィリッポ・インザーギ監督にとっても大きな手応えを感じた一戦となったはず。
そこから、カップ戦を含めると公式戦20試合を消化して迎えたこの試合のスタッツを見てみよう。
ポゼッション(47.4%:52.6%)、パス本数(315本:350本)、アタッキングサードでのパス本数(76本:122本)、クロス本数(7本:24本)、コーナーキック数(1本:5本)、シュート数(2本:18本)、決定機(0回:13回)と、開幕戦とほぼ同じような数字が並んだものの、結果は真逆の1-3で敗戦を喫した。(左がミラン)
ただ、前半は開始早々の4分にメネズがラツィオのDFバスタからボールを奪い、そのままゴール。先制点をゲットし、その後はボールを支配されながらも耐えて1-0で折り返した。
この得点シーンは、今季度々見られるメネズが最も得意とする形であり、支配されながら得点では上回る展開は開幕戦と同様のものだった。