2得点をあげたマルコ・パローロ(左)【写真:Getty Images】
【ラツィオ3-1ミラン セリエA第20節】
イタリア・セリエA第20節が現地時間の24日行なわれ、ミランはアウェイでラツィオと対戦した。
ナイジェル・デヨングを怪我で欠くミランは中盤にマルコ・ファン・ヒンケルを起用。また、アレッシオ・チェルチに替えてステファン・エル・シャーラウィが先発出場を果たした。一方のラツィオはこの試合から115周年記念ユニフォームを着用した。
両チームのスターティングメンバーは以下。
ラツィオ(4-3-3)
GK:フェデリコ・マルケッティ
DF:ドゥシャン・バスタ、ステファン・デフライ、ロリク・サナ、シュテファン・ラドゥ
MF:ダニーロ・カタルディ、ルーカス・ビグリア、マルコ・パローロ
FW:アントニオ・カンドレーバ、ミロスラフ・クローゼ、スターファノ・マウリ
ミラン(4-3-3)
GK:ディエゴ・ロペス
DF:イグナツィオ・アバーテ、アレックス、フィリップ・メクセス、パブロ・アルメロ
MF:アンドレア・ポーリ、リッカルド・モントリーボ、マルコ・ファン・ヒンケル
FW:ジャコモ・ボナベントゥーラ、ジェレミー・メネズ、ステファン・エル・シャーラウィ
開始早々の1分、試合が荒れ模様をみせる。ラドゥがペナルティエリア内で倒れるも、審判はシミュレーションを選択。この判定にラツィオ陣営が猛抗議し口論に発展し、ラドゥとアレックスにイエローカードが出される。
試合も落ち着かないなか、チャンスをものにしたのはミラン。4分、メネズが前線でバスタからボールを奪うとそのままドリブル。マルケッティとの一対一を制してミランが1-0と先制する。
しかし、先制されてもラツィオは試合の流れを渡さない。20分にはカンドレーバが右サイドを突破しクロスをあげる。クローゼが絶妙なタイミングで飛び出しヘディングを放つもシュートはわずかにそれる。
24分、またしてもラツィオにチャンス。クローゼがスルーパスから抜け出し、右サイドのカンドレーバへ。GKと一対一になるも、ここはディエゴ・ロペスがナイスセーブをみせる。
その後もラツィオが攻勢を強めるも、ミランは瀬戸際で防ぎ前半は0-1で終了する。
後半開始早々、ラツィオが同点に追いつく。右サイドでクローゼがアルメロをかわしてクロスを放つと、中盤から飛び出したパローロがボレーで押し込んだ。
続く50分、同点ゴールの勢いのままラツィオが逆転に成功する。前線からのプレスにパスコースを失ったモントリーボのバックパスをクローゼがインターセプト。そのまま絶妙なコースに打ち込みネットを揺らした。
たまらずミランはファン・ヒンケルに替えてジャンパオロ・パッツィーニを投入。布陣を4-2-3-1に変更する。
68分、ラツィオにアクシデント。デフライが負傷により交代を要求し、新加入のマウリシオを投入する。
73分にはラツィオはクローゼに替えてフィリプ・ジョルジェビッチを投入する。
80分、ラツィオが試合を決定づけるゴールを決める。右サイドを抜けだしたカンドレーバがクロスを放つとジョルジェビッチがこぼしたボールをパローロが押し込んだ。しかし、このプレーでジョルジェビッチ足首を負傷してしまう。
崩壊が止まらないミラン。92分にはメクセスがマウリの首を掴み、退場してしまう。さらに、その前のシーンではマウリにパンチを見舞わせていることが判明。試合後の追加処分は避けられない事態に。
そのまま試合は3-1で勝利。ラツィオがミランを寄せ付けない強さをみせ、勝点3を獲得した。
この結果、ミランは暫定10位に後退。一方のラツィオは暫定3位に浮上した。
【了】