決勝ゴールを挙げたパトリック・バンフォード【写真:Getty Images】
【マンチェスター・シティ 0-2 ミドルスブラ FA杯4回戦】
イングランドFA杯4回戦、マンチェスター・シティ対ミドルスブラの試合が24日に行われ、0-2で2部のミドルスブラが大金星を収めた。
直近のリーグ戦からメンバーを若干入れ替えて臨んだシティは、普段出場機会の少ないGKにカバジェロ、CBにボヤタが先発出場。中盤ではミルナーがフェルナンドとコンビを組み、2列目にシルバ、ヨベティッチ、ナバス、CFにアグエロが入った。
序盤からボールを支配して度々ゴールに迫るシティだが、GKメヒアスを中心としたミドルスブラ守備陣の体を張った粘り強い守備を前にネットを揺らすことができない。
シティ攻撃陣の強烈なシュートはレアル・マドリー出身の守護神メヒアスがことごとく弾き出し、最後方から味方を鼓舞する。
ミドルスブラもカウンターからいくつかチャンスを作ったものの、スコアは動かず0-0で前半を終えた。
後半に入って53分、2部のミドルスブラが先制に成功する。ボヤタのクリアミスをカバーしたフェルナンドが中途半端なバックパスを蹴ってしまい、カバジェロが処理できずゴールへ転がっていく。
それをゴールライン上でフェルナンドがクリアを試みたが、詰めていたバンフォードに当たってしまい、ボールはゴールに吸い込まれた。
64分、ミドルスブラに再び決定機。アドマーからのパスを受けたトムリンがDFを華麗なターンでかわし、GKのタイミングを外してシュートを放つが、これはゴールポストに阻まれた。
66分、シティはフェルナンジーニョとランパードを投入して状況の打開を図る。
しかし、決定的なチャンスはまたもミドルスブラに訪れる。74分、左サイドを突破したアドマーがふわりとしたクロスを上げると、ファーサイドでフォッセンがダイレクトボレー。このシュートは枠を捉えたが、カバジェロの鋭い反応で難を逃れた。
シティは残り10分というところでフェルナンドを下げてジェコを投入。中盤を1枚削って前線を厚くし、さらに圧力を増してミドルスブラゴールに迫る。
89分、途中出場のランパードがミドルシュートを放つと、クレイトンに当たってコースが変わったボールはGKも触れないコースに飛んでいく。だが、これもクロスバーに嫌われた。
そして後半アディショナルタイム、試合を決定づける1点が生まれる。アドマーのスルーパスに抜け出したバンフォードはシティのDFに潰されたが、こぼれたボールに途中出場のキケが反応してゴールに流し込んだ。
終始攻め続けたシティだったが、ミドルスブラの堅牢な守備の前になす術なし。1点が遠く、まさかの4回戦敗退となった。
2部のミドルスブラはプレミア2位のシティを破ってジャイアントキリング達成。5回戦進出を決めた。
【了】