気がかりなブラジルW杯メンバーでの土台作り
今大会の敗因については、
(1)4試合連続同じスタメンで戦ったため、UAE戦の選手たちは疲労困憊で動けなかった
(2)UAE戦のシュート35本・1得点という結果に象徴される通り、数多くの決定機を作りながら得点を決めきれなかった
(3)本田圭佑や香川真司ら以外に点の取れるタレントの不在…など複数の要因が挙げられる。
大会分析は2月上旬に行われる技術委員会で霜田技術委員長が具体的に報告するというが、こうしたテーマが話し合われる予定と見られる。
「4戦連続同じ先発メンバーという点については監督とも話はしています。連戦になってくるので、選手のやりくりもこれから必要になってくるなというふうに思っていましたけど、勝っているチームをいじらないというセオリーを今回はある程度のところまでは踏襲をしながらチームのベースづくりをやろうという話をしてましたんで。
組み分けが出た時点で1位で通過したらこういうスケジュールになることは分かっていたし、そのつもりで準備してきました。選手は疲れていますけど、それを敗因にはしたくない」と霜田技術委員長はチームの土台作りに重点を置いたことを明かす。
ただ、遠藤保仁(G大阪)ら30代選手がこの先もトップフォームで戦えるとは限らない。2014年ブラジルW杯メンバーで土台作りをしたことが、今後にどういう影響を及ぼすかはやはり気がかりだ。
今大会で最も際立った決定力不足という部分も決して目をそらせない要素。本田や香川ら点を取るべき選手が外し過ぎた結果、4試合全てに苦戦を余儀なくされた印象は色濃く残っている。
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