不調のインテルを支える守護神
2014-15シーズンのセリエAは第19節を終え、前半戦を消化。上位陣に驚きは少なく、トップ3は昨季終了時と全く同じで、ユベントス、ローマ、ナポリという並びになっている。
ミラノの両チームは共に勝ち点26でミランが8位、インテルが9位とネガティブなパフォーマンスに終わり、ローマが2位、ラツィオが5位という成績を残した首都ローマの2クラブとは対照的な結果となった。さらに、ジェノヴァを本拠地とする両チームもサンプドリアが4位、ジェノア7位と驚きを提供している。
選手個人のパフォーマンスに目をやると、昨季からトップフォームを維持している選手だけではなく、注目のニューフェイスや新たな能力を発見した選手など様々見受けられた。
ここでは私が選んだ前半戦のベスト11を紹介する。選んだ11人の内イタリア人選手は3人のみ。また、23歳以下の選手を5人選出した。
<GK>
サミール・ハンダノヴィッチ(スロベニア:30歳:インテル)
このスロベニア人GKの存在がなければインテルの順位はもっと低い位置にあったことだろう。この意見には、インテルファンだけでなくインテルを批判している人たちにも同意してもらえるはずだ。いくつものビッグセーブで存在感を示し、セリエAでストップしたPKの数は20を数えた。最も記憶に残ったセーブは、ピルロのFKを信じられないような横っ飛びで防いだプレーだ。
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