総力戦となる決勝T
基本的な方向性と要所をチームに植え付け、試合の流れに応じた判断は選手に委任するアギーレ監督の方針がうまくチームを循環させているが、言い換えると2人の存在がどんどん大きくなっている。イラク戦で遠藤に代わって途中出場した今野泰幸が負傷している状況にあって、中2日で迎える準々決勝のUAE戦をどう乗り切り、準決勝、決勝とつなげていくのか。
ヨルダン戦では森重が激しい当たりで顔面を強打し、岡崎が2人のセンターバックのサンドイッチにあうなど、相手のラフプレーにさらされる場面があったが、長谷部もルーズボールの場面でアフター気味のタックルを受け、下手をすれば大きな怪我になるところだった。
他の有力国が3試合目でメンバーを大きく入れ替えたが、日本は3試合続けてスタメンを固定しており、そこから中2日で迎える準々決勝は体力との戦いにもなってくる。ヨルダン戦の終盤には遠藤に代えて柴崎岳が初めてアジアカップのピッチを踏んだが、できればもう少し長くプレーしてほしかったところ。
遠藤と長谷部が無事に決勝まで戦い抜けるとしても、ここから総力戦になってくることは間違いなく、サブ組の準備がより重要になってくるはずだ。
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