攻撃への貢献を期待するアギーレ監督
「本人も非常に喜んでいましたし、真司は点を取れる選手なんで、ゲームメークするだけじゃなくて、ああいうところに決定力を見せてくれるのはチームにとって非常に心強いです」と本田圭佑(ミラン)が言えば、見事なお膳立てを見せた武藤も「香川選手はやっぱり日本の中心選手ですし、アシストができて非常に嬉しく思っています」と笑みを浮かべた。
若い武藤にまで気を使われるのは、香川にしてみれば少し不満かもしれないが、それも大きな期待を寄せられるからこそ。彼がここからやらなければならないのは、本当にこの1点を再浮上のきっかけにすることだ。ここでブラジル大会のような失敗を繰り返していたら彼自身もチームも成長しない。
香川が緩急をつけながらゲームメークもでき、守備もでき、さらに長い距離を走ってゴールも奪えるというオールラウンドなMFへと変貌を遂げられれば、日本代表にとっても、今季ドイツ・ブンデスリーガで予期せぬ苦境に苦しむドルトムントにとっても鬼に金棒だ。
「彼は沢山のものを兼ね備えている選手。インサイドハーフだけでなく、外側、内側、その前、その後ろ、複数のポジションをこなせるいい選手だ。彼の役割はアシストすることがメインだが、私はもっとペナルティエリアに入ってシュートを打って欲しいと要求している」とアギーレ監督ももっと攻撃的にプレーすることを求めている。
その期待に応えるのは、決勝トーナメント突入後。ここからが香川真司にとっての真のスタートだ。
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