老獪な戦術眼で試合をコントロール
16日の2015年アジアカップ第2戦・イラク戦(ブリスベン)で国際Aマッチ150試合という前人未到の大記録を打ち立てた遠藤保仁(G大阪)。その試合の晩には全員でケーキを食べ、記念写真を撮って、お祝いしたというが、大ベテランの目はすでに次へと向いている。
「ヨルダン戦は引き分けでも1位通過? もちろん勝つためにプレーしたいですけど、状況によっては冷静に戦わないといけない時もあるので、そういう(引き分け狙いのような)状況になれば、監督から指示が出るかもしれないですし、出なかったら自分たちでしっかりとコントロールしたいなと思います。
前回向こうでやった時(2013年3月の2014年ブラジルW杯アジア最終予選)は先に2点取られている状況だった。ああいうふうにならないようにしないといけないですし、もし先に点を取られても慌てずやっていきたいですね」と屈辱的敗戦を喫した2年前の反省を確実に生かしたい考えだ。
16日のパレスチナから大量5点を奪ったヨルダンはカウンターの鋭さが特筆すべきところ。長いボールを蹴り出してくる可能性が高いため、遠藤らインサイドハーフは守備のサポートを意識する必要があるだろう。
「ロングボールが多くなると思うので、セカンドボールをしっかり拾いながら戦いたいなと。ただ、相手が間延びした時にはスペースが生まれて、どうしても前へ行きたくなりがち。
その辺は緩急をつけないといけないと思うので、自分たちの支配率を高めながら相手を走らせたり、スキを狙って行ければいいと思います」と老獪な戦術眼でゲームをコントロールしていくという。