「自分たちの基本に立ち戻らなくては」
ここでクロップが意図するのは、前半戦のドルトムントの問題は引いて構えた相手にあったのではなく、引いて構えた相手によってボールを持たされたことにあった、といったところだろうか。ボールを持たされている限り、ゲーゲンプレッシングの起点となるボールロストは発生しない。
そしてキッカー紙のインタビューの限りでは、この問題の解決にあたってクロップは、グアルディオラのようにポゼッション・フットボールを突き詰めるのではなく、あくまでプレッシングという原点に立ち返るつもりのようだ。
クロップ「我々は自分たちの基本に立ち戻らなくてはならない。そして再びピッチの上に100%の力を持ち込まなければならない」
ラ・マンガでの合宿を終えたドルトムントは、21日にユトレヒトと、24日にデュッセルドルフとテストマッチを行い、後半戦の開幕に備える。
後半戦そのものも前半戦のデジャヴに呑み込まれてしまうのだろうか。それともカンプルの加入とともに、クロップのプレッシングという哲学に立ち戻るドルトムントは、ボールをどのように扱い、また何か新たな側面を見せるのだろうか。
ブンデスリーガの再開まで、およそ10日ばかりである。
【了】
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