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中国の大富豪、アトレティコの株20%を所有へ。アカデミー設立やスポンサー契約も

text by 編集部 photo by Getty Images

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ワンダ・グループの王健林会長【写真:Getty Images】

 アトレティコ・マドリーは21日、ワンダ・グループの王健林(ワン・ジエンリン)会長との資本参加の合意を北京で正式発表する。スペイン紙『マルカ』が19日に伝えた。

 アトレティコは20%の株を売ったわけではなく、あくまで資金を拡大するに過ぎない。資金が拡大されてから王氏が株を買うことによって同氏は20%の所有者となり、クラブの最大の株主の一人になる。

 実際に、クラブの筆頭株主は52%を所有している亡き前会長の息子、ミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOである。エンリケ・セレソ会長は王氏同様、20%の所有者であり、5%はヒル家に渡り、残りの3%は少数株主のものである。

 アトレティコのフロントは22日、資本拡大にゴーサインを出す為マドリッドで1ヶ月かかる株主会議を行う予定である。それからもう1ヶ月、既存株主の優先引受権期間が与えられる。これらの作業が終わり次第、3月の末に王氏は信頼のおける部下と共にマドリッドに向かい、4500万ユーロ(約63億円)の増資を行う予定である。

 この合意によってアトレティコは中国でクラブのアカデミーを5つ設立し、中国の子どもたちを同クラブの下部組織に組み込むプロジェクト・ワンダの続行やアジア系スポンサーの契約、そして中国でのプレシーズンツアーが行われることになる。

 王氏は2013年に中国の長者番付『胡潤百富』で1位となった人物であり、推定資産額は242億ドル(約2兆5千億円)。アトレティコのミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOは、同氏の資本参加により、組織としての成長や多額の負債を減らすことを期待しているようだ。

【了】

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