熱戦となった豪州対韓国
やや盛り上がりを欠いてたここまでのアジアカップ。しかし、土曜日の夜にブリスベンで行われた一戦をきっかけに、その”温度”が上昇していくかもしれない。
豪州対韓国。両者共に決勝トーナメント進出を決めていたこともあり、現地紙では消化試合と目されていたこの試合。しかし、どうやら選手たちは誰もそんな風には思っていなかったようで、蒸し暑いブリスベンスタジアムでは息をもつかせぬ90分間の熱い戦いが繰り広げられた。
そんな中、韓国代表のパク・チュホがこの試合最初の負傷者となってしまう。空中で豪州代表ネイサン・バーンズの肘が顔面に直撃。鼻から血が溢れ、ストレッチャーでピッチの外へと運び出された。元ジュビロ磐田のパクは長い治療を受け、ピッチへと戻ったが、最終的にはプレー続行不可能となり前半のうちに途中交代となった。
後半に入ると、MFク・ジャチョルも負傷。韓国のウリ・シュティーリケ監督はさらなる選手交代を余儀なくされてしまう。ク・ジャチョルはマシュー・スピラノビッチとヘディングで競り合った後に、ピッチに倒れ込んだ。
”テグ・ウォーリアーズ”(韓国代表の愛称)の指揮官は、またも競り合いの中での負傷で選手を失ってしまった。
「我々は1人か2人の選手をけがで欠くことになった。これは中々厳しいことだ」とシュティーリケ監督は試合後のミックスゾーンで筆者に向かって語った。
「ク・ジャチョルは大きな問題を抱えているに違いない。明日、彼を病院に連れて行き、X線検査を受けさせる必要がある。肘に問題があるが、現段階ではこれ以上何とも言えないね」(編注:18日に左肘の靭帯断裂と報じられている)