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アジア 10年前

負傷者続出の豪州対韓国は“ラフ”だったのか? 選手らが語る“激しさ”が必要な理由

ともに決勝トーナメント進出を決めていた豪州対韓国の一戦は、試合前には消化試合になると予想されていた。しかし、イ・ジョンヒョプのゴールにより1-0で韓国が勝利した試合は、予想外の激しいプレーの連続で4万8000人の観客を魅了した。

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

熱戦となった豪州対韓国

負傷者続出の豪州対韓国は“ラフ”だったのか? 選手らが語る“激しさ”が必要な理由
豪州対韓国は激しい一戦となった【写真:Getty Images】

 やや盛り上がりを欠いてたここまでのアジアカップ。しかし、土曜日の夜にブリスベンで行われた一戦をきっかけに、その”温度”が上昇していくかもしれない。

 豪州対韓国。両者共に決勝トーナメント進出を決めていたこともあり、現地紙では消化試合と目されていたこの試合。しかし、どうやら選手たちは誰もそんな風には思っていなかったようで、蒸し暑いブリスベンスタジアムでは息をもつかせぬ90分間の熱い戦いが繰り広げられた。

 そんな中、韓国代表のパク・チュホがこの試合最初の負傷者となってしまう。空中で豪州代表ネイサン・バーンズの肘が顔面に直撃。鼻から血が溢れ、ストレッチャーでピッチの外へと運び出された。元ジュビロ磐田のパクは長い治療を受け、ピッチへと戻ったが、最終的にはプレー続行不可能となり前半のうちに途中交代となった。

 後半に入ると、MFク・ジャチョルも負傷。韓国のウリ・シュティーリケ監督はさらなる選手交代を余儀なくされてしまう。ク・ジャチョルはマシュー・スピラノビッチとヘディングで競り合った後に、ピッチに倒れ込んだ。

 ”テグ・ウォーリアーズ”(韓国代表の愛称)の指揮官は、またも競り合いの中での負傷で選手を失ってしまった。

「我々は1人か2人の選手をけがで欠くことになった。これは中々厳しいことだ」とシュティーリケ監督は試合後のミックスゾーンで筆者に向かって語った。

「ク・ジャチョルは大きな問題を抱えているに違いない。明日、彼を病院に連れて行き、X線検査を受けさせる必要がある。肘に問題があるが、現段階ではこれ以上何とも言えないね」(編注:18日に左肘の靭帯断裂と報じられている)

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