かつての攻撃的MFがアンカーへ。指揮官も信頼
けれども、長谷部はドイツ3つ目のクラブであるフランクフルトで再生し、アンカー的な役割を担って輝きを取り戻した。アギーレ監督もその仕事ぶりを見て、彼を復帰させる覚悟を決めたのだろう。
「今、アンカーの役割をある程度できているのは相手の問題もあると思いますね。アジアレベルでは危ない場面もそんなに作られてない。レベルが上がれば、今、中盤で相手を止めているのができなくなったり、スペースをうまく使われるような状況もあると思う。
つねに世界のレベルを感じてやらないと進歩はないと思っています。実際、ドイツでも同じポジションをやっているけど、チームはかなり失点が多いですからね」と長谷部は30代に突入しても、新たな役割を自分のものにしようという貪欲さを持ち続けている。
もともと攻撃的MFだったことから、守備の負担が大きいアンカーに対しては歯がゆさもあるようだが、現代サッカーではそのポジションの重要度は非常に高い。監督としては本当に信頼できる人間しかそこには置けないはずだ。
今野の離脱もあり、現時点の日本代表でアンカーをこなせる選手は長谷部しかいないのだ。そして、その重責を全うした上で、確実にアジアで勝てる集団になるように、チームを鼓舞し続けることも求められる。
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