「アジア杯で誕生日を迎えられるのはうれしい」
12日のパレスチナ戦(ニューカッスル)・16日のイラク戦(ブリスベン)に2連勝して、17日午後にLCCのジェットスターという異例の移動便で20日のグループ最終戦・ヨルダン戦の地・メルボルン入りした日本代表。
これまでの高温多湿とは打って変わり、現地は気温20度前後・湿度40%という爽やかな気候。昌子源(G大阪)が「同じ国とは思えない」と驚きの声を上げるほどの環境の大きな変化に直面した。
これで運動量が試合中に落ちる心配はない。日程的にはかなりタイトだが、選手たちにはスピーディーなサッカーを期待したいところだ。
18日夕方のメルボルン初練習では、ハビエル・アギーレ監督が冒頭の8分間のミーティングでチームの前進を称賛。選手たちを激励した。指揮官は自信を持ってヨルダン戦に挑むように仕向けたかったのだろう。
そこからトレーニングが始まり、主力組とそれ以外がビブスで分かれたところで報道陣が締め出された。左太もも裏負傷の今野泰幸(G大阪)は2日連続欠席でヨルダン戦は欠場が確定。
左すね打撲の岡崎は2時間近く続いた全体練習に合流した。痛みはあるようだが、勝負のかかった一戦には強行出場する見通しだ。
この日はキャプテン・長谷部誠(フランクフルト)の31歳の誕生日。報道陣からバースデーケーキを贈られた彼は、強い風で消えがちなロウソクを吹き消し、笑顔で写真に納まった。
「誕生日はみなさんに感謝する日かなと。こうしてサッカーをやれて、代表として今、アジアカップを戦えている時に誕生日を迎えられるのは非常にうれしいことですし、1月は選手もスタッフも誕生日の仲間が多いんで、優勝していい月にしたい」と彼は心からの感謝と連覇への強い意欲を口にした。