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アジア 10年前

サッカルーズに突きつけられた“現実”――。準々決勝、中国戦での奮起はなるか

text by 植松久隆 photo by Getty Images

中国戦での奮起はなるか

 最後に、この試合の結果がもたらしたポジティブな側面にも触れておく必要がある。

 グループAを2位で通過したサッカルーズは、決勝トーナメントの初戦となる準々決勝を22日にブリスベンで戦うことになった。

 これで、中4日で迎える大事な試合を移動無しで迎えることができる。対戦相手となる中国は、キャンベラでの北朝鮮戦(18日)を戦った後にブリスベンに戻ってきて中3日で準々決勝に臨む。そういった日程的なアドバンテージをサッカルーズは最大限に生かしたい。

 また、この試合を休んだことで、キャプテンのミレ・イェディナックが中国戦では万全な状態で復帰してくる。現状、彼のケガとクリス・ハードの離脱以外には、厳しい戦いを終えた後でも選手のコンディション面に問題が無いことは、今後のこの大会での戦いに向けて、非常に大きなポシティブ要素である。

 昨夜の試合でサッカルーズに突きつけられた「アジアはそんなに甘くない」という“現実”。監督、選手のいずれにとっても、そのことをきちんと認識して、どこを変えればより良い結果に繋がるのかを考えるには、移動無しの4日間は充分だろう。 

 負けられない中国戦でのサッカルーズの奮起を期待したい。

【了】

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