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日本代表 10年前

英国人記者が見たイラク戦。1-0も完成度はアップ。「“本命”に相応しいチーム」「4強は確実」

シリーズ:英国人が見た○○戦 text by 編集部 photo by Getty Images

「優勝するかわからないけど、ベスト4には絶対に入れる」

――前半は1-0で折り返しました。ここまで印象に残っている選手は?

「乾はいい動きだった。香川も、ここ最近の試合より動きは良さそう」

――チームとしてはどうですか? パレスチナ戦より完成度は上がっていますか?

「間違いないね。今日の日本は海外メディアから“本命”と言われるに相応しいチームになっている。冷静にプレーできているね」

――では後半戦、勝利を確実なものとするために必要なことは?

「バランス。1-0をキープするのか、もっと点を取るのか。判断が大事。ディフェンシブ過ぎれば、ちょっと危険かも。日本は守備がそんなに強くないからね。ただ、攻撃に出すぎるとカウンターの危険性もある」

――64分、アギーレ監督は遠藤と乾に代えて、清武と今野を投入しました。

「今野はちょっとだけ遠藤より守備的な選手だからね」

――システムの4-2-3-1気味にスイッチしていますね。

「イラクは後半の立ち上がりに少しプレッシャーをかけたけど、コントロールを取り戻せたね。やっぱりこのシステムは安定する。“Like old slippers”」

――履きなれたスリッパのように?

「そう正解! 選手は自然にプレーできているね」

――交代となった遠藤は、この試合で代表通算150キャップという偉大な記録を達成しましたね。

「今日も良かった。パスも動きも優雅。いつも正しい場所にいる」

――後半、チャンスは作りましたが、追加点を取れず1-0で終了しました。

「日本らしいじゃない? おもてなし!」

――初戦に続いて…。では、ここまでショーンさんは日本戦以外にも多くの試合をスタジアムで取材されていますが、日本は今日の出来だと決勝トーナメント以降、勝ち抜くことができそうですか?

「いけると思う。優勝するかどうかはわからないけど、ベスト4には絶対に入れる」

【了】

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