抜きんでた柔軟性と適応力、そして自己判断力の高さ
初めて代表合宿に呼ばれたトルシエ時代も含めれば、ジーコ、イビチャ・オシム、岡田武史、アルベルト・ザッケローニ、ハビエル・アギーレと彼は6人の代表指揮官に仕えてきた。
その中でボランチや攻撃的MFを筆頭に、サイド寄りのポジションやFWに近い役割も担う場面もあった。そういう幅広い仕事を自分なりに考えて実践できる柔軟性、適応力はやはり抜きんでている。
自分で考えて行動できる選手が年々少なくなる傾向が強いからこそ、遠藤のような自己判断力の高い選手は重宝されるのだ。
4-3-3のインサイドハーフという新たな天職を得て、遠藤はさらに今大会で高みを目指していくつもりだ。さし当たって重要なのは1次リーグ突破のかかるヨルダン戦に勝利することだ。
「3戦目ももちろん全力でいきたいと思いますし、やっぱり勝ち点3を取りたい。勝ち点1でも1位通過ですけど、やっぱり1位通過でいきたいですし、勝ちながら成長したいと思っているので、次の試合は非常に重要な一戦になるかなと思います」
ヨルダンは2013年3月の2014年ブラジルW杯アジア最終予選で苦い敗戦を喫した相手。同じ轍を踏むことだけは許されない。
百戦錬磨の老獪さを遺憾なく発揮し、世界最高記録の代表通算185試合出場も夢ではない遠藤の存在が日本の勝利には不可欠だ。
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