「ドルトムントのシーツとカバーで寝ていた」
ビルト紙(2015年1月14日付):「新参者ケヴィン・カンプル(24)とともにBVBはFCシオンとのテストマッチに1:0(前半0:0)で勝利した。スロベニア人は45分間プレーし、力強いデビューを示した」
スペイン南東部のラ・マンガでの合宿は4日目に入り、ドルトムントはFCシオンとのテストマッチを行なった。1-0で勝利を収めた試合でビルト紙は、シオンのダニエル・フォロニアーと1対1の場面で競り合うカンプルの写真を大きく掲載した。
このところドイツメディアのドルトムントに関する報道で一番目立つのはカンプルである。14日付のシュポルト・ビルト誌も「彼はBVBの救世主となるだろうか?」として、カンプルの特集を組んだ。
同誌は「カンプルは子供の頃、ドルトムントのシーツとカバーで寝ていた。今や“彼の”BVBが降格しそうになっているのを救うべきである」とする。
カンプルと同じくドイツ西部ゾーリンゲン出身で、レバークーゼンの下部組織では共にプレーしたボルシアMG所属のドイツ代表クリストフ・クラマーは、シュポルト・ビルト誌に熱く語った。
クラマー「僕は彼から1度もボールを奪うことが出来なかった。芝生の上でも、サッカー広場でも。体の重心が深くて、動きは目立っていたよ。彼はどのブンデスリーガのチームの助けにもなるだろうし、BVBでも成果を収めるだろうね」
危機のBVBヘの加入によって、脚光を浴びることとなったカンプルだが、これまでの道程は平坦ではなかった。
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