自身を内田篤人と比較する酒井高徳【写真:Getty Images】
日本代表は15日、イラクとのアジア杯グループステージ第2戦へ向けた前日練習を行った。
右SBのレギュラーとして今大会を迎えたDF酒井高徳。これまで、A代表として参加した国際大会ではベンチメンバーという立場だったため、「控えの時は短い時間でどうするかを考える必要があるので、思い切っていけない部分もある」とし、「スタメンは、気持ちの面で全然違う」と充実した表情を見せた。
一方で、ハビエル・アギーレ監督が就任してから約半年という状況だけに、「チームとしても自分としても、1試合ごとに良くしていかないといけない立場」とした上で、「こういう大きい舞台に立てるのはすごく経験になる」と、成長への手応えを述べた。
アルベルト・ザッケローニ前監督は、右SBに内田篤人、左SBに長友佑都を不動の存在として起用してきた。
2人の存在について、酒井高は「今でも高い壁と思っている。同じサッカー選手目線で見ても彼らはすごいレベルにいる。いつか追いつきたいと思っている」と語った。
それでも、「自分は酒井高徳。自分が思う自分の良さも、あの人たちにはないものがある。『ここで勝てなかったらどこで勝負するんだ』というところでは負けたくないと思っている」と、ライバル心をむき出しにした。
さらに、酒井高は“若手選手の台頭”の必要性を説いた。
「強いチームは下からどんどんポジションを掴む選手が出てくる。日本も下からもっと出てくる状況が日常的じゃないとステップアップできない」
実際、サッカーチームにおいて定位置争いはチーム力を上げるためには不可欠な要素。特に、代表チームにとっては若手の成長は何よりの“補強”となる。
それだけに、23歳の酒井高は「自分がその1人になるという自覚を持ってやらないといけない」と、日本代表をさらに強化するためのキーマンとなる決意を示した。
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